サンディエゴ
(ビジネスワイヤ) — ロングレンジの遺伝子配列/構造に関する情報を健康・疾患・種の進化についての理解に活用できるように研究者の力を高めるバイオテクノロジー企業のArima Genomics, Incは本日、当社のArima-HiC技術の完全な上市について発表しました。Arima-HiCの試料調製キットは6時間で迅速に完了する簡素なプロトコルとなっており、これにより多数のアプリケーションで使用可能なロングレンジのクロマチン相互作用を検出できます。早期アクセスプログラムは製品性能のさらなる証明となり、早期アクセスをご利用いただいたお客さまから貴重なご意見を受けて成功となりましたが、今回の上市によって本プログラムは終了します。
早期アクセスプログラムは業務規模が限定されていたことから、当社はお客さまと緊密に協力することで、提供するArima-HiCの改善へ結び付けることができました。EMBLのゲノム生物学ユニット責任者を務めるアイリーン・ファーロング博士は、「私たちはこの間、Arima-HiCキットに大変満足しています。Arima-HiCプロトコルは私たちの以前のラボプロトコルより何日も短縮されます。総じて、より少ない努力でより質の高いデータが得られます」と述べています。少ないインプットサンプルでの研究がしたいとのお客さまの求めに応じて、Arima-HiCキットでは研究者がアプリケーションに応じて100K未満の細胞から質の高いHi-Cライブラリーを作製できるようになりました。マサチューセッツ工科大学の博士研究員のHiruy Meharena博士は、「私たちはArima-HiCワークフローの使いやすさとトポロジカルドメイン/クロマチンルーピング分析におけるデータクオリティーの改善に喜んでいます。低インプットのサポートが拡大したことは大きな特徴であり、これにより研究者は以前であればHi-C分析が不可能であった微量細胞集団や臨床試料などの貴重な試料でのHi-C分析を実行できます」と述べています。
データ分析を促進するために、当社は学術分野の提携先と連携して、Arima-HiCデータのため、HiCUPやSALSAを含め、定評あるオープンソースツールを最適化しました。これらのツールは高いカバレッジ均一性やロングレンジでの高いシグナル/ノイズ比などArima-HiCデータの独自側面を活用して、クロマチン構造やゲノムアセンブリーの分析の改善を実現しています。オープンソースコミュニティーとのこうした連携は、当社が試料から結果までのワークフローを簡素化・迅速化するためのたゆまぬ努力の一貫として、当社が今後も重視していくものです。当社は学術分野の重要連携先と標的化Hi-C手法での協力を継続するとともに、業界提携先であるアジレント・テクノロジーと共に新たなゲノムアプリケーション向けワークフローを開発していきます。
早期アクセスをご利用いただいたお客さまからのご意見とデータは、Arima-HiC技術のさらなる検証において重要な役割を果たしました。最近、Arima-HiC技術を活用した脊椎動物ゲノムプロジェクト第一期から初のデータセットがリリースされました。G10Kカウンシル委員でマックス・プランク分子細胞生物学・遺伝学研究所(ドレスデン)所長のジーン・マイヤーズ博士は、「Arima GenomicsはG10KコンソーシアムとVGPプロジェクト第一期にとって不可欠の技術パートナーです。Arima第一期で選定した理由はそのデータの質の高さにあり、これはインプットサンプルの質および量の変動に関係なく、再現性があって質の高いデータを生み出す同社の能力によって実証済みです。Arima-HiCデータから分かるロングレンジでのゲノム相互作用は、染色体レベルでのリファレンスアセンブリーを生み出すための私たちの現在の戦略に欠かせない要素です」と述べています。
質の高いゲノムセンブリー以外にも、他のラボが別の手法よりも著しく低いシーケンス深度と高い信頼度で、クロマチンループおよびトポロジカル関連ドメイン(TAD)を検出するための能力を実証しています。マクロジェンの最高技術責任者(CTO)を務めるChanghoon Kim博士は、「少ないシーケンス経費で多くの詳細な知見を生み出すArima-HiCキットの機能は、より多くの研究者がHi-C技術を活用してゲノムの3次元環境での遺伝子制御を理解する上で必須となるでしょう」と述べています。
当社は早期アクセス段階からの移行の一環として、Arima-HiC技術を研究者が容易に利用できるようにするため、業務の規模を拡大しました。セールスチームの拡大に加え、注文から出荷までのプロセスを簡素化して、顧客サービス/サポート体験を強化しました。Arima Genomicsの設立者で最高経営責任者(CEO)のSiddarth Selvarajは、「Arima-HiCキットの上市は、ゲノムの配列と構造についての理解を深めるという当社の使命において、重要な節目となる成果です。次の段階における当社の目標は、Hi-C技術について可能な限りの利用可能性、求めやすさ、使いやすさを確保することで、研究者がゲノムからより多くの詳細な知見を得られるようにすることです」と述べています。
Arima Genomicsについて
Arima Genomics, Inc. は、ゲノムの配列と構造、その健康・疾患・種の進化における役割についての理解を深めることを目指したバイオテクノロジー企業です。詳細情報についてはwww.arimagenomics.comをご覧ください。
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